「オホーツクdeあそぼうさい」「厳冬期災害演習」等の体験型イベントの実施
「オホーツクdeあそぼうさい」「厳冬期災害演習」等の体験型イベントの実施
大学評価
2021年
~4,000人
取組み事例
「災害対策教育センター」では、体験型イベント「オホーツクdeあそぼうさい」や「厳冬期災害演習」等を実施している。これらは、北海道道東地域のなかで唯一の医療・看護・保健系の大学であること、日本赤十字を母体とする大学であることの強みを生かし、地域に根ざした取り組みである。また、学生サークル「災害beatS研究会」を中心とした「厳冬期災害演習」等に対する学生参加は、学生自身が主体的な支援者として活躍する場となっており、大学の理念である人道任務の達成を具現化しているものといえる。くわえて、これらの活動が、教員の研究活動や産学官連携にもつながっており、評価できる。
ここがポイント
- ・北海道道東地域のなかで唯一の医療・看護・保健系の大学であることや日本赤十字を母体とする大学であることの強みを生かした地域に根ざした取り組みである。
- ・学生自身が主体的な支援者として活躍する場となっており、大学の理念である人道任務の達成を具現化している。
- ・教員の研究活動や産学官連携にもつながっている。
大学からのコメント
本センターが地域とともに実践できている理由には3つのポイントがある。一つは行政や大学との連携協定、二つは地域の教育委員会との協働、三つは赤十字という組織であることである。特に、本学の多くの学生は赤十字を基盤とした医療職者を目指し、災害医療を通じて社会に貢献したいという熱い思いを抱いていることは、本学が地域に貢献するために欠かせない。実際、災害対策教育センターが創設されるきっかけとなったのは、2010年に学生主導で立ち上げられた「災害beatS研究会」であり、本サークルは学内においては災害対策の検証活動やオホーツクdeあそぼうさいなどのイベント開催を、学外では2011年から継続して東日本大震災の被災地である陸前高田市における子どもたちへの学習支援活動を行ってきた。教員が積極的にかかわらずとも、学生が自律して活動を行える流れは、赤十字の理念を共有しているからこそである。
日本の災害対策は総務部系防災担当者で行われ、災害研究も工学部系が主となる。その結果、女性の視点を踏まえた様々な方への配慮や健康を維持する生活の視点が欠けやすい。本学は看護学部の単科大学であるため、女子学生の割合が高く、災害時に困難に陥りやすい様々な事情を持った方に対し、普段の看護の学びの中からも災害時の配慮を考え、支援を主体的に検討することができる。本センターが行う一日防災学校では、小学校においても災害時のトイレを学ぶ。トイレ対策は大人向けの防災でも実施されていないことが多いが、配慮が極めて重要であり、子供たちだからこその気づきを踏まえ、その大切さを保護者など大人に伝えてくれる役割をもつ。「遊び」と「防災」を兼ねた造語であるオホーツクdeあそぼうさいは、地域の子どもたちを対象とし、ピンチのときでもおいしい食べ物を作り出す、快適な就寝環境を創り上げるなど、楽しめる防災のイベントとし、同行する保護者の方が学べる場となっている。
要配慮者対策を前面に出し、次代を担う子どもたちに気づきを与えることは、地域を守る次世代の育成につながり、ひいては地域の安全性の向上に貢献する。本センターの地域における枠組みが少しずつ広がり、様々な組織とのさらなる協働を生み出していきたい。