公益財団法人 大学基準協会
MENU
地球
English
検索 虫眼鏡
地球
English
虫眼鏡
公益財団法人 大学基準協会
大学の長所・特色検索

「教学IRプロジェクト」による教育効果の測定と教育内容・方法の改善

ホーム
矢印
大学の長所・特色検索
矢印
「教学IRプロジェクト」による教育効果の測定と教育内容・方法の改善
私立
関西大学
基準4:教育課程・学習成果

「教学IRプロジェクト」による教育効果の測定と教育内容・方法の改善

関西大学
種別

大学評価

年度

2018年

規模(収容定員)

8,001人~

取組み事例

「教学IRプロジェクト」では各学部の要望をもとにデータの収集・分析を行っており、学部と連携して教育内容・方法の改善が行われている。例えば、経済学部では、「教学IRプロジェクト」からのデータ提供をもとに、学生の学習のつまずきについて調査し、初年次教育における特定科目へのピア・サポータの設置や、PBL形式の授業を導入している。これらは「教学IRプロジェクト」で効果測定を行い、結果を学部と共有してさらなる改善に取り組んでいるほか、理工系3学部ではGPAをもとに、学生の学力の差を分析し、基礎科目に習熟度別クラスを導入するなど、「教学IRプロジェクト」と学部が連携してエビデンスベースに基づいた教育内容・方法の改善・向上に取り組んでいることは評価できる。

グッドアイコン

ここがポイント

  • ・「教学IRプロジェクト」では、各学部の要望をもとにデータの収集・分析を行っており、各学部においてその結果をもとにPBL形式の授業や習熟度別クラスを導入するなど、学部と連携してエビデンスに基づいた教育内容・方法の改善が行われている。

大学からのコメント

 2015 年度に教育推進部のもとに教学IRプロジェクトが設置され、入学時、卒業時、卒業後等のアンケート調査に基づく数値情報をもとに、教育の評価や改善と結びつくように、活動を行っている。発足当初は、一部の学部の依頼に応える形での実施であったが、いまやほとんどの学部の教育成果・改革の点検を担当するようになり、全学的体制となっている。
 本学の教学IRプロジェクトの取組の特徴には3点あり、1点目はマクロ(全学)、ミドル(学部等)、ミクロ(授業等)の三層でPDCAサイクルを回し、重層的に教育の質向上に取り組んでいる点である。マクロレベルでは、認証評価で重視される内部質保証の確立などに取り組み、ミドルレベルでは学部で設定した教育目標の達成の評価などに取り組む。さらにミクロレベルでは、授業内容や授業方法の改善などを質向上のテーマとしており、その実現を推進・サポートする体制もレベルごとに整えている。各レベルでPDCAサイクルを自己完結させる機能に教学IRプロジェクトが関わり、つなぎ役として三層の連携・協力を円滑に行っている。
 2点目は、「人」である。教学IRプロジェクトは、教職協働・学部横断型の組織であり、各学部、入試、教務、キャリアなどの部局から集まった教職員で構成されている。その中には、マクロレベルとミクロレベルのIRを兼務する者がおり、人を介して各層とつながっている。例えば、学部で明らかになった課題に対して、ミクロレベルの教育改善を担う教育開発支援センターとシームレスに情報共有を図り、FDや改善提案を行っている。
 3点目は、DP達成度を学生にフィードバックし、主体的な学習を促す「フィードバックシステム」の運用である。教学IRプロジェクトが実施する調査の結果は、各学部等へのフィードバックに活用するだけでなく、学生個人にもフィードバックしている。学生はスマホやパソコンからシステムにアクセスして、フィードバックシートを確認する。シートには、本学の教育目標である「考動力(自律力・人間力・社会力・国際力・革新力)」とリテラシーの6項目がレーダーチャートで表示され、自分の値と学部平均値とを比較することで、自分の強み弱みを把握する。学修や科目履修に関する学部からのアドバイスも掲載されている。2020年度からは、入学時調査結果を数日で返却し、履修登録前に学生が結果を確認し、科目の選択などに役立てている。

関連サイト・資料