教職員及び学生の三者協働によるSD研修プログラムの実施
教職員及び学生の三者協働によるSD研修プログラムの実施
大学評価
2018年
8,001人~
取組み事例
教育開発支援センターのもとに「FD/SD連携プロジェクト」を設け、教職協働のみならず、学生を加えた三者協働により、より良い教育・学習支援を考えるとともに、教職員の意欲向上に向けたSD研修プログラムに取り組んでいる。2017(平成29)年度には、教育課程、教育方法、教育評価、ICT、学習支援・学習環境の5つのテーマを設け、グループワーク等を通じて教育・学習支援の改善策を提案し、実際に「職員主催のLearning Caf?」の実現につながっている。このプログラムを今後も継続することを計画しており、「Kandai Vision 150」の政策目標に掲げた「柔軟な組織基盤の構築」に向けた有為な人材の育成につながる取組みとして評価できる。
ここがポイント
- ・大学の政策目標に掲げた「柔軟な組織基盤の構築」に向けて、教育開発支援センターのもとに「FD/SD連携プロジェクト」を設けて教員・職員・学生による三者協働による教育・学習支援のあり方を検討している。
- ・政策目標の達成に有意な人材の育成に向けてSD活動を促進しており、年度によってテーマを設けて、教職員でのグループワーク等の活動による改善策の提案・実現を図り、教職員の意欲向上を図っている。
大学からのコメント
2017年4月以降教職員を対象とした教育研究活動等に資する知識・技能の習得、能力・資質向上の機会を設けることが各大学に義務化された。当時、各大学では外部団体や外部講師の研修により準備されることも多く、本学においても教職員向けの教育プログラムを提供していたものの、単発での講演や研修が多かった。そこで、SD義務化をきっかけとして、体系的な SD 研修プログラムを開発することとした。
SD研修プログラムの特徴は3点あり、1点目は職員や教員だけでなく、学生も参加できる点である。SD研修では、これまで教育と学習をテーマに取り上げてきたが、その主役は学生である。教育・学習環境をテーマとする際には、教職員が学生の意見を聞くことで、これまでなかった気づきを得る機会につながった。一方、学生にとっても自らの学びについて意見を伝え、教職員の意見を聞くことで大学に対する理解が深まることにつながっている。特にTAや授業支援SAといった教育・学習支援に携わっている学生スタッフであれば、教職員との対話を通じて大学のことをより深く知る機会にもなっている。
2点目は、研修においてアクティブラーニングを推進する仕掛けを施している点である。参加者は一方的に話を聞いているだけではなく、体験しながら学ぶプログラムとなっている。例えば、学習評価を学ぶ際には、実際にルーブリックを作成するなど体験的に学ぶ。1点目の特徴にあるように教職員と学生といった異なる立場の構成員による議論の場となっており、多面的な教育・学習支援に触れる機会となるよう、対面学習によるアクティブラーニングの機会を積極的に取り入れるようにしている。
3点目は、多様な学習環境に触れられる点である。各回のテーマによって学内の様々な学習環境で学びを体験できるようにしている。通常の教室だけではなく、コモンズや図書館といった場所も積極的に活用している。また、若手職員は、新学期のオリエンテーション時に、学修コンシェルジュとなって、新入生の相談窓口に立ち、初めての大学生活や遠隔授業の受講方法など様々な不安や問い合わせに対応する。業務知識が未熟な面は互いに補いながら学習をし、そして毎回振り返りを行って気づきを共有している。普段学生とは接しない部署の職員にとっては、貴重な学習の機会となっている。
今後は、SD研修参加者同士のコミュニティを拡大するとともに、教育・学習以外のテーマも検討を行っていく予定である。