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寄附講座による研究成果の教育への活用

私立 麻布大学 獣医学部獣医学科

5 教員・教員組織

寄附講座による研究成果の教育への活用

麻布大学 獣医学部獣医学科
種別 獣医学教育評価
年度 2024年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

全国の家畜疾病動物又は飼養環境由来の検体における分離菌株の薬剤感受性傾向や薬剤耐性遺伝子の保有状況等を調査して基礎データを蓄積し、アンチバイオグラムからAMR抑止策を模索する共同研究のために開設した寄附講座「AMR Surveillance Laboratory (AMRSL)」や、動物のがんにおける放射線治療増感剤の開発と薬事申請のための治療の実施ととりまとめを目的にした共同研究を行う寄附講座「高度先端動物医療研究室」を開設して、研究成果を寄附講座として教育に活用し、実績を上げている点は、特色として評価できる(評価の視点5-6)。

ここがポイント

  • 寄附講座として、「AMR Surveillance Laboratory (AMRSL)」や「高度先端動物医療研究室」を開設し、寄附講座による研究成果を教育に活用し実績を上げている。

大学からのコメント

Meiji Seika ファルマ株式会社の協力により、2021年に「AMR Surveillance Laboratory (AMRSL)」を設置し、家畜疾病又は飼養環境における薬剤耐性菌の調査、特に牛乳房炎起因菌の調査や耐性機構解明、治療法の研究を行っている。なお、本研究には、学生が卒業論文研究として一部関与しており、牛の難治性原因菌Streptococcus uberis の病原性遺伝子と病態との関連の調査に取り組んでいる。加えて、学生に対し寄附講座研究員が実験手技の助言・指導を行うなど、教育研究に活用している。
また、癌治療分野における創薬の基礎的研究のため、株式会社エム・ティー・スリーと共同で「高度先端動物医療研究室」を開設し、動物の癌における放射線治療増感剤の開発と薬事申請のための治療の実施と総括に取り組んでいる。特任教員の指導の下、大学院学生が放射線治療後の再発癌にみられる放射線治療抵抗性を研究し、2023年9月の日本癌学会で発表するなど教育への成果がみられる。なお、2021年に株式会社エム・ティー・スリーが薬事申請を行い、農林水産省から2023年9月に放射線増感剤として世界で初めて動物用医薬品製造販売承認を取得するに至っている。

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