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「ジェネプロ研究プロジェクト」を通じたリサーチマインドの涵養を図る取組み

私立 麻布大学 獣医学部獣医学科

2 教育の内容・方法・成果

「ジェネプロ研究プロジェクト」を通じたリサーチマインドの涵養を図る取組み

麻布大学 獣医学部獣医学科
種別 獣医学教育評価
年度 2024年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のための世界をリードできる人材の育成を目指す「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム(通称:麻布出る杭)」のうち、最も特徴的である1年次からの研究活動への参画を通じて実践性を培うための「ジェネプロ研究プロジェクト」に、当該獣医学教育課程の学生を参加させることで、リサーチマインドの涵養を図っていることは特色として評価できる(評価の視点2-4)。

ここがポイント

  • 正課外の取組みとして、ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のための世界をリードできる人材の育成を目指す「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム(通称:麻布出る杭)」を全学的に推進している。
  • 1年次から研究活動に参画させることを通じて実践性を培うことを目的として、「ジェネプロ研究プロジェクト」を設けており、獣医学教育課程の学生も参加している。

大学からのコメント

「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」は、獣医学部動物応用科学科で2019年度から開始した。2020(令和2)年度に文部科学省大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業メニューⅡ出る杭を引き出す教育プログラム」に全国の大学で唯一採択されたことを契機に獣医学部獣医学科を含め全学展開した。同プログラムの中核となる「ジェネプロ研究プロジェクト」は、1年次後期から所定の要件を満たす学生が希望する研究に参加できるもので、現在は全学で約170人の意欲あふれる学生が参加しており、同プロジェクトに鋭意取り組んでいる。
「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」参加者は、主に科学基礎力を測定することのできる直接評価指標「サイエンスリテラシーテスト」と行動特性を測定することのできる間接評価指標「コンピテンシーテスト」により学習成果を把握している。1~2年次のアセスメントテストの結果では参加者の能力の向上が確認できており、意欲と非凡な能力を有する学生の能力を伸長させることができているといえる。当該結果は学生にフィードバックしており、各学生が自身の特性や修学状況を把握しながら、今後の学びに生かすことができるよう環境を整備している。このように高い水準で各プログラムを遂行したことで、2022年度の文部科学省による中間評価では最高ランクとなる「S」評価を獲得している。
2024年度をもって文部科学省の補助事業は終了となるが、大学として特色あるプログラムとの認識の下、学園から予算措置もあったことから、今後も継続して取り組むこととしている。

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