基準9:社会連携・社会貢献
社会課題に挑む学生の力を育む文章力向上の取り組み
取組み事例
企業と連携した「小論文・作品コンクール」を長年開催し、社会的な課題等をテーマに学生からの応募作品を審査・表彰することで学生の文章力の向上に取り組み、この活動経験を生かして、教員が連携協定を締結した高等学校の生徒を対象に小論文の添削指導を行う「文章作成講座」を高・大の接続の取り組みとして実施している。この講座を受講した生徒の多くが入学し、在学生として同コンクールに応募するなどの好循環を生んでいることは、継続的な活動を更に発展させた有意な取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 地域貢献の推進を目的に、三重短期大学生を対象とした小論文、レシピ、デザイン部門でコンクールを長年実施している。
- 高校時代に文章作成講座で文章力を磨いた生徒が、入学後コンクールに応募するなどの実績も出始めている。
大学からのコメント
三重短期大学には地域の諸団体と共同して事業を実施するための機関として地域連携センターを設置しています。同センターでは、三十三総研(元三重銀総研)との産学連携協定に基づく事業として、小論文・作品コンクールを毎年実施し、2024年度で18回目の開催となりました。毎年、テーマを設定し、本学の学生またが学生グループから小論文・レシピ・デザインを募集し(募集用ポスターのデザインも学生が考えます),優れた作品には表彰をしています。本学には、法律や経済などを学ぶ法経科、食と栄養を学ぶ食物栄養学科、福祉や建築を学ぶ生活科学科といった学科があり、学生が自分たちの学びを活かした部門に作品を応募できるようにしています。応募者なかには、高校生のときに本学の高大連携事業である文章作成講座を受講し、そのときの指導を活かして小論文作成に挑戦する学生もいます。また、小論文執筆や作品制作の過程では、教員が適宜添削指導やアドバイスを行い、学生への教育の場としても活用しています。さらに、近年では表彰式にも工夫を凝らし、入賞者によるプレゼンテーション、入賞したレシピ作品の試食会、本学の設置者である津市副市長をお招きし講評をいただくようにするなどの取り組みをしています(試食会で用いる食材の費用は、同窓会からの支援で賄っています)。そして、入賞作品については、作品集にまとめるとともに、三十三総研や本学のHPでも公開しています。

関連サイトのURL
- 公式HPの小論文・作品コンクールに関するページ
- https://www.tsu-cc.ac.jp/chiren/chiren-sangaku/chiren-concour/