基準4:教育課程・学習成果
パブリック・アチーブメント教育の全学的展開によるシティズンシップの養成

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2024年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | 8,001人~ |
関連タグ |
取組み事例
建学の精神に基づき、「学生の関心を実社会の公的な課題と接続し課題解決に取り組むなかで、シティズンシップを育むこと」を目的として、パブリック・アチーブメント教育を全学的に展開している。学生が自分の関心と社会的課題を結び付けて学ぶことができる「発展教養科目」を全学の初年次必修科目とし、学生は学部・学科の垣根を超えてのグループワークやディスカッションを通じて、社会参画の方法を体験的に学んでいる。そこで身に付けた知識・能力をもとに、学生が自ら社会貢献、地域活性、国際交流などを目的として企画、実施する「プロジェクト活動」において、実際の社会活動を経験している。これらの教育上の取り組みは理論と実践の学びを両輪とする、学生が、市民として社会に参画し、主体的に問題・課題に取り組む力を醸成する特色ある教育活動であり、高く評価できる。
ここがポイント
- 全学の必修科目の中で、学生が自分の関心と社会課題を結び付けながら、グループワークなどを通じて、社会参画の方法を体験的に学ぶことができるようにしている。
- さらに、学生自らが企画し、実施する「プロジェクト活動」 の中で、授業で身に付けた知識や能力を生かして、実際の社会活動を行っている。
- 上記二つの支援により、建学当初からの教育理念である、学生のシティズンシップの養成に繋がっており、この大学の理念目的の実現に資する取り組みとして機能している。
大学からのコメント
本学では、2006年度に学生主体の「プロジェクト活動」支援を制度化しており、この取組みを大学の教育理念に結ぶために、2018年度にシティズンシップを掲げた全学必修科目を設置しました。設置にあたり、担当教員を確保する運営上の工夫として、たとえば湘南キャンパス(学生数約2万人)では着任2-3年目の教員が本科目を担当する仕組みを構築し、FD等を通じて専門分野を超えた意見交換や授業改善を図ってきました。
高校での必修科目「公共」の新設(2022年度)を踏まえて、大学でのシティズンシップ教育の質向上とともに、日本とは異なる政治体制や複雑化する国際情勢の中で留学生が参加しやすい授業づくりやグループワークが苦手な学生への対応など、多様化する学生のニーズにきめ細やかに応じるため、科目運営の柔軟化(単位数変更、選択必修化、担当教員の裁量拡大による特色ある授業づくりなど)をめざして改革を続けています。
本学の強みは、全国7キャンパス・23学部・62学科専攻・学生数28,000人・留学生2,400人の多様性を担保していることであり、その多様性を活かした学部横断のプロジェクト活動の支援制度として「ToCoチャレ(旧チャレンジプロジェクト)」があります。
【ToCoチャレ(Tokai Co-creation Challenge)】
多様な専門分野により、学生・教職員による東海大学ならではの共創への挑戦を通じ、学生の「やってみたい」を支援する教育プログラム。
採択されたプロジェクトに必要な資金・活動場所の提供のほか、各種研修・アドバイスなどで学生を支援。
【目的に応じて4つのPJを設定】
1.コトつくりPJ 自分たちの企画や制作物で社会貢献や地域連携活動にチャレンジ(上限200万円)
2.モノつくりPJ 自分たちがつくるモノで他団体が主催する大会などにチャレンジ(上限200万円)
3.大学つくりPJ 大学が提示する課題に対し、解決策を提案しチャレンジ(50万円)
4.自分つくりPJ 授業や日頃の生活で気づいた身近な課題にチャレンジ(10万円)
【活動例】
東海大学ソーラーカーチーム
BRIDGESTONE WORLD SOLAR CHALLENGE 2023 総合5位

関連サイトのURL
- 東海大学 TOP|東海大学 - Tokai University
- https://www.u-tokai.ac.jp/