国立
筑波大学
基準5:学生の受け入れ
分野横断的な教育研究につながる選抜の導入

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2024年度 |
区分 | 国立 |
規模(収容定員) | 8,001人~ |
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取組み事例
学士課程の入学試験として一部の定員に対して「総合選抜」を導入している。これにより、大学入学前に専門分野を絞り込みきれない学生が入学しやすくなっているとともに、文理を超えた学修を担保するカリキュラムにおいて幅広く学んだうえで、学生の興味・適性及び成績に基づき専門分野を決定することや、「学際研究プロジェクト」等により、入学後も高い学習意欲を保持させ、自らの専門分野の探求を継続させている効果が見られる。また、複数の分野にわたる学際領域への意識を高めることにも有効に寄与していることは、評価できる。
ここがポイント
- 入学後に興味・適性に合わせて専門分野を決定することができる。
- 文理を超えた学修や「学際研究プロジェクト」によって、早期から学際的な領域への意識や、研究能力を身に付けることができる。
大学からのコメント
総合選抜は、一般選抜(個別学力検査等)前期日程で実施している。受験者は「文系」「理系Ⅰ」「理系Ⅱ」「理系Ⅲ」のいずれかの選抜区分を選択する。幅広い関心に基づいて様々な学問領域を知り、広い視野から自らの専門分野を主体的に選択する機会を提供するために、学類・専門学群の枠を超えて選抜を行う入試を実施している。
入学後の1年間は英語をはじめとする外国語や情報、体育などの基礎科目のほかに、文理の壁を越えた問題意識のもとに様々な分野の専門導入的な科目を学び、1年次の終わりに本人の志望と入学後の成績などに基づいて2年次以降に所属する学類・専門学群が決まる。令和7年度に学類・専門学群に移行した学生は、6割以上の学生が第1希望、9割程度の学生が第3希望までに移行しており、選抜時の入試区分と文系・理系の枠を越えて専門分野を決めている学生が20名以上いる。この1年間の学びの中で、実際に、文系、理系の様々な授業を受けながらどのような学問領域を探究していくべきなのかを考えて、自分の将来のキャリアデザインにふさわしい学類・専門学群を決めることになる。